膝の黒ずみの原因はなに?

体の中で黒ずみやすい部位として、意外と目立つのが膝です。黒ずみというとデリケートゾーンなどばかりが気にされますが、それよりも膝は露出しやすく周りの目に触れやすいため、どうしても注目されやすいのです。膝の黒ずみも他の色素沈着と同じでメラニン色素の集中であり、その原因もやはり体が刺激や保護の必要性を感じて放出して起こっています。そして、膝はそのようなメラニン色素放出が起きやすい条件が整っていることが問題なのです。

 

膝は足を二分する大きな関節の表面ですので、足をちょっと動かすだけでも皮膚は大きく伸び縮みします。それ自体が膝の皮膚にとっては負担であり、特に日常的に足を組んだり膝を折ったりした姿勢を続けていると、常に膝の皮膚が引き延ばされている状態が続くため、皮膚に負担がかかると同時に水分が失われやすく、乾燥もしやすくなります。さらには膝表面の皮脂腺や汗腺も数が少なく、乾燥しやすく摩擦の力もかかりやすいなど皮膚の状態を保つ力がやや弱い部位でもあります。これらのことが重なって、肌が危険を感じてメラニン色素を放出する、という現象が起きやすいのが膝なのです。

 

さらには、立ち膝を行えば黒ずみが急激に進行することになります。膝と同じく肘も黒ずみが起きやすい部位ですが、これは机に肘をつく人が多く、その圧力からメラニン色素放出が起きやすいのです。膝を地に着けて体重をかける立ち膝を日常的に行う人は少ないかもしれませんが、子供には注意が必要な行為といえます。

 

膝が黒ずまないように注意したいこと

 

膝の皮膚はやや新陳代謝が緩やかですので、一度黒ずんでしまうとそれを改善するのはなかなか難しいものです。ですから、膝の黒ずみは第一に予防が重要です。先ほど説明したとおり、膝の黒ずみとは皮膚が自身を保護するためにメラニン色素を過剰放出した結果できるものですから、皮膚に負担をかけないことが重要です。そのためには、顔のスキンケアなどと同じような対策が膝にも必要とされます。

 

第一に気をつけたいのが保湿です。膝は伸び縮みしやすい部位でありそのたびに水分や脂質を失いやすいですが、その一方で汗腺や皮脂腺に乏しい部位ですので、非常に乾燥しやすいのです。乾燥すると肌表面の免疫力は落ちますし、傷つきやすい状態であることを肌自身が認識してしまい、さまざまな対策を取ろうとします。その対策の一つがメラニン色素の放出であるため、乾燥は黒ずみの発生に直結しますし、逆に言えば保湿は黒ずみの根本的な予防にもなります。さらに乾燥していると服との摩擦係数が高まりますので、その意味でも乾燥は膝によくありません。

 

また部位的にあまり配慮されないのですが、膝の日焼けにも注意が必要です。膝は特に日焼けしやすい部位というわけではありませんが、とにかく皮膚組織が薄いですので、紫外線による影響を強く反映しやすいという特徴があります。乾燥しやすい・摩擦による刺激を受けやすいという特徴と重なって、日焼けに無頓着でいるとすぐに黒ずんでしまうので、足を出すときは日焼け止めを塗る等の細やかな対策も必要です。

 

ニベアを使えば膝の黒ずみはとれる?

 

皮膚の保湿対策としてもっとも安価かつ手軽なのがニベアクリームです。昔からの定番グッズでもあるため、家に常備してあるという方も多いのではないでしょうか。膝やかかとなどのかさつきやすい部位にも気兼ねなくたっぷり使えるため、膝の黒ずみ対策グッズとしても使えるならば嬉しいものですが、実際はどうなのでしょうか?

 

ニベアクリームは鼻などの黒ずみ除去に用いられることもありますが、鼻の黒ずみと膝などの黒ずみは根本的に違うものです。鼻など顔にできる黒ずみの多くは、毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒くなっている状態です。黒くなった皮脂が露出しているのが鼻などの黒ずみなのですね。一方で同じ顔のトラブルでもシミやそばかす、そして膝の黒ずみは、皮膚の中に存在するメラニン色素が溜まってしまった状態です。皮膚の表皮を通して内部のメラニン色素が透けて見えているだけで、外へ露出してはいません。ニベアクリームは毛穴の皮脂汚れを除去するような使い方は可能といわれていますが、皮膚内部のメラニン色素を除去するような、いわゆる美白成分は含まれていません。したがって、膝の黒ずみは摂れないと考えるべきです。

 

もちろん、膝は皮脂が非常に少ない部位であり、そしてニベアクリームが保湿には有用であるということは間違いありません。したがって保湿に使うにはコストパフォーマンスの面からもおすすめできますが、あくまでニベアは保湿目的で、黒ずみ除去には他の対策が必要と考えましょう。

 

美容外科の膝の黒ずみ治療はどうなの?

 

膝の黒ずみは他の部位と同じように、美容外科で集中的にケアすることもできます。膝の黒ずみの程度が著しかったり、特に気になるという人にとっては一つの選択肢ではあります。もちろんどうしても治したいという方は美容外科にいけばしっかり治してもらえると思いますが、費用面を見るとちょっと尻込みしてしまう方が多いのではないでしょうか。

 

膝という部位はデリケートゾーンや顔などと比べてそれほど敏感というわけでもありませんので、ある程度以上黒ずみが強ければレーザー治療が第一に選択されるでしょう。そうでなくても強い薬で短期集中型の治療が選択されるはずです。治療期間は短く済むかもしれませんが、費用はやはり万単位でかかることを覚悟しなければなりません。レーザー治療は1回あたり1万円以上ですし、トレチノイン配合クリームなどによる治療でも、完全に他の皮膚と同等の色になるまで数万円はかかるのが普通です。

 

また、膝の黒ずみに悩む人は、膝のお手入れ不足や生活習慣に原因があって黒ずみができていることが多いため、集中ケアしても元の原因を改善しなければまた黒ずみは再発してしまいます。そういう意味でも、高いお金を払って集中ケアするのはあまりおすすめしません。最初に述べたとおり、お金をかけてでもどうしても膝の黒ずみを治したいという方は、その後のケアをしっかりすることを前提に集中治療を受けるという選択肢もありですが、そうでなければデイリーケアで着実に治していった方がいいでしょう。

 

石鹸と塩を使い膝の黒ずみはとれる?

 

膝の黒ずみへのやや荒療治的なアプローチとして、石鹸と塩でごしごしと擦るといった方法があります。このような手法にはバリエーションがあり、重曹を用いるものや砂を用いるものなど、とにかく何かを物理的に擦りつけて黒ずみを落とすというアプローチです。角質を落とすことは可能ですので、その分若干白くなるかもしれませんが、基本的にはおすすめできない方法です。

 

このようなこすりつける方法は、例えばガチガチに硬くなったかかとなどには有効な方法です。かかとはもともと角質層が分厚くなりがちな部位で、特に気にせずに乾燥させっぱなしにしていれば、本当に皮膚とは思えないような硬さにまで至ります。これを生やさしい方法で崩すことはできないため、荒っぽいながらも塩などでこすりつけて削る方法が有効なのです。古い角質は光を乱反射するためくすみますが、塩で擦って角質層を薄くすれば、透明感が戻ったように見えるでしょう。ここから膝も同じようなアプローチで黒ずみが取れるのでは、との考えが生まれたと考えられます。

 

しかし、膝の角質層はそれほど厚くなく、少なくとも黒ずみの主原因ではありません。すでに説明したとおり膝の黒ずみの主原因は皮膚奧のメラニン色素であり角質ではないため、角質を削ってもあまり意味がないどころか、生きている皮膚まで削ってしまいデメリットが大きすぎます。若干白くなる、というか一時的に透明感が戻る可能性はありますが、根本的な改善には全くならない上に皮膚を傷つけるため、このような荒っぽい治療は止めましょう。

 

膝の黒ずみを消すならクリームが一番おすすめ!

 

では、膝の黒ずみを解消するにはどうすればいいか。それは美白クリームを用いる方法です。膝専用の黒ずみ除去クリームなどもいくつか販売されていますが、基本的にはボディ用の汎用美白クリームでOKです。美白クリームの有効成分が直接メラニン色素を分解すると同時に、保湿も行ってくれるため、黒ずみの解消と予防が一度に行えます。

 

膝はそれほどデリケートな部位でもないため、それなりに強力な美白クリームを使って対処できる点が強みです。粘膜に近い部位や極端に皮膚が薄い部位などは専用のクリームが必要となり出費がかさんだり、あるいは整形外科にかかるのがもっとも安上がりだったりすることもありますが、膝は関節組織と骨に押されて組織が薄めではあるものの、特に皮膚が弱いわけではありませんので、トレチノインやハイドロキノンなどを含む強力なクリームでメラニン色素をどんどん分解していくことができます。

 

また、膝にかかる外的刺激はクリームによる保湿でかなり軽減でき、新たなメラニン色素の過剰生成を抑えることもできるため、美白クリーム一本あればそれ以上のケアは必要ないと言っても過言ではありません。手頃な値段の自分に合った美白クリームを選べれば、黒ずみが解消した後でも綺麗な膝を維持するためにずっと使っていけます。そのようなアフターケアの面も含めて、黒ずみ対策には美白クリームの使用をおすすめします。